どんな価値観を持つかで生き方が変わる
- かいづ
- 2017年9月17日
- 読了時間: 4分
おひさしぶりのかいづです。
気づいたら9月中盤。東京もだいぶ肌寒くなってきました。
なんだかんだで6月一旦落ち着いた仕事も1ヶ月も待たないうちに怒涛の日々が戻り……。
私個人は「何かひとつだけのことをしていると焦る」なタイプで、
今もバタバタとしているなかでやっぱり仕事以外の何かもしたい!(それがリフレッシュ)と、
約半年ぶりに、立ち上げからロゴ制作や運営スタッフとして手伝っている暗やみ本屋ハックツに行きました。
暗やみ本屋ハックツとは、地域の大人から寄贈された「10代のうちに読んでおきたい!」本を19歳以下の若者だけが手に入れることができる古本屋。
私自身は10代でたまたま「これがあったから人生救われた」という経験があって、
「救えなかったかもしれない自分(=10代の子)を、救いたい」という想いで携わっています。
ただ、今日はそこら辺のコアな話はしません。
2015年9月に始まった東京のハックツは、今年の4月からはcafe30という小さなカフェに移転。(土日しかやっていないカフェですが、毎月第3土曜日だけご厚意で貸していただいています)
移転前は本屋さんの会議室をお借りしていたので、道行く人たちには「本屋さんのイベントかな?」「本屋さんの中でやってるならなら怪しくないだろう」と思われていたのですが、
移転先は小さなカフェをまるごとお借りしており、建物の特性上道からは中が見えず、中で何をやっているかよくわからないため「宗教団体かなにかですか……?」と聞かれてしまう始末だったとか。
怪しく見えないように店頭を見せるには……(+ボランティアで収益は得ていないので、なるべくお金をかけない)を考えた結果、
ラミネートした簡易看板と、どんなお店か伝える簡易ポスターを制作。

簡易看板、「暗」「や」だけ文字の配置位置が下がっていたというミスを設置してみて気付く……(笑)
普段からのぼり旗は設置しているのですが、今回の簡易看板のほうが圧倒的に目立つらしく、
道行く人たちの目線を引くことに成功。中には「暗やみ本屋ハックツってなんですか?」とわざわざ足を止めて聞いてくださる若いご夫婦も。
その際の説明のときにちょうどポスターがあって、「こういう風に中が暗やみになってて……」とお見せしながらわかりやすくお伝えすることもできて、
看板もポスターも完全に制作者の意図通りになってる!と個人的には大満足(笑)
普段の仕事では、私はデザイナーではなくどちらかというとディレクターのような仕事をしていて、
ポスターやらwebサイトやらものを作りたい人の話を聞いて、こういう目的ならこういう内容にしましょうという方向性をまとめてから、
プロのデザイナーさんやWEB制作会社、映像制作会社などに制作依頼をして、完成までは依頼主の「なんか違う」「具体的にどうすればいいかわからないけど、こういう風に見せたい」という可視化・言語化されないものを解釈して整えて、
デザイナーさんたちが作業に迷わずいいものを作れるように、なおかつ依頼主が満足し、依頼主が届ける先の、エンドユーザーの人にきちんと届くように、まとめたり調整をしています。
そういう言語化できない・目に見えない成果物のないディレクターという立場は一般の人から必要性を認識されにくいのですが、
ものを作る上でディレクターの立場というのは非常に重要で、個人的にはディレクターやプロデューサーの力量で「本当に良いものができるかどうか」が変わるのではないかなと思っています。
ただ、私自身もともと大学ではグラフィックデザインを専攻していたので、
今回の簡易看板と店頭ポスターの制作は「久々に手を動かして、単純に、『楽しい』!」と思いました。
その話をたまたまアウトプットする機会があったので話をしたところ、
大学では建築を専攻していたスタッフ2人に
「俺達と同じ側だね〜」
と、嬉しそうに言われたのが何故かその日とても印象に残りました。
特別な意味がある言葉ではない、何気ない一言だったんですが、とてもストンと心に落ちて。
私個人としてはデザイナーなどになるつもりはない(一流のでプロデザイナーとして生きていくつもりはない)んですが、
「手を動かすのが楽しい」という価値観が3人で合致した、という事実を感じて。
その反面、普段はディレクションする意義と必要性の価値観(手を動かさなくても、美しいものを作れる喜び)も持っているので、
多くの価値観をどれだけ持ってるかによって、生き方って変わるし、変えられるなあと、思いました。
たくさんの価値観持ってるほうが人生オトクな気がする。
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