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何故、ひとは本を読むのか。


どうも。かいづです。

もうすぐ1年も半分終わって7月ですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

私が前回更新した「まだ見ぬ扉を叩き続ける」という記事が、思ったよりも身の回りで反響を呼び、私自身ちょっと混乱しております。

「プロみたいな文章を書くんだね」「深いこと考えてるんだね」「私も扉を叩いているか、考えさせられたよ〜」と、

明らかに感心と賞賛の言葉をいただくことが多く、そして6月がたまたま新たに人に出会ったり再会することが多発したこともあり、

ざっくりと『すごいね』という視線を、ひしひしと感じております……。

(ちなみに勝手に社内で教育文書として活用された模様です。個人的文章だからとても気まずい。)

だからバランスをとるために今回はふざけた記事を書こうと思っていたのですが、

なかなかふざけた記事が今はまだ書けなそうなので(一発芸もモノマネもできないほどの恥を捨てられない人間ですみません……)

今回も日常生活の中からふと思ったことをわりと真面目に書いていきたいと思います。

今回は、「本を読むこと」について。

というのも、前回書いたとおり、6月で一旦仕事が一段落して時間ができたので、

書店をぶらぶらとして、気になる本をいくつか買ってみました。

 

あるかしら書店(ヨシタケシンスケ(著)/ポプラ社)

ヨシタケシンスケさんの新作。本にまつわる本屋さんで、「◯◯な本あるかしら?」尋ねると「こんな本どうかしら?」と店主が本を紹介してくれる……という内容なのですが、

あいかわらずヨシタケさんの想像力?妄想力?がすごくも思わずムフッとしてしまう……(笑)

私が大学生のときはイラスト集がヴィレッジヴァンガードにちょこっと置いてあるくらいで「私だけが知ってる」というつもりだったのに、

今やもう人気絵本作家になってしまって、個人的にはちょっと複雑です(笑)

ポプラ社創業70周年記念作品なこともあり、「あるかしら書店」を読んだら間違いなく本を読みたくなります。

私は「水中図書館」がロマンがあってとてもいいです。終わり方も素敵。本全体のオチも好き(笑)

そして生活はつづく(星野源(著)/文藝春秋)

言わずと知れた星野源さんの本(エッセイ本……なのかな?)。

私は特別なファンではないですが、手に取る後押しになったのは、たまたま美容室に行ったときに渡された女性誌で、

星野源さんと高校から一緒だった元バンドメンバーの浜野さんが「一緒にコントやってるときは『僕の星野くん』なのに、歌うととっても素敵で、『みんなの星野くん』になっちゃって……」的なことが書いてあり、「そんなことを思われる星野源っていったいどんな人なの?何を考えて、どんな文章書くの?」と無性に気になってしまったからです。

まだ中盤までしか読んでないですが、噂で聞いて想定していた以上にお下品で小学生な感じで、

「星野源ってこんな人だったの……というかここまでおおっぴらに書いて個人としても事務所としても大丈夫なの?!」と、

心配になりました。でも、この文章のテイストと視点はとても好きです。(好きになる気はしていました)

ボクたちはみんな大人になれなかった(燃え殻(著)/新潮社)

Twitterの有名人、燃え殻さんの小説。Twitterで話題になっていたのでミーハーですが買ってしまいました。

こちらは「そして生活はつづく」同様、『この人の書く本は、一体どんな本なんだろうな〜』と思って書店をハシゴして手に入れました。

読み始めたばかりなので感想は述べられませんが、燃え殻さんの小説の雰囲気はどこか独特で、でもそこが心地よいです。

 

感想は本題ではないので置いておきますが、

やっぱり、本を読んでると「楽しい」です。

楽しいというのはただ楽しいのではなくて、

なんかこう、「生きてる!」っていう、生生しくて、興奮して、ドキドキした感覚に近いです。

本を読んでいると、本の世界にどっぷりと入り込めます。

それは私が生きている現実世界……「私が生きているこの人生」とは、違います。

本を読むと、私は「違う世界の、違う人の人生」を生きているような、生きていたような、気がします。

本の中の「主人公」か「その世界の第三者の視点」になって、

泣いたり笑ったり、学んだり、経験したり。

私の生身はその本の世界の中には行けないから正確には経験とも言えないんですが、

心はその本の世界の中に入ることはできているような気がして。

「楽しい」という感情1つとっても、おそらく色のようにワインレッドだとかスカーレットだとか、

「赤」という1つの色のように何通りもの、微妙な違いがあるんだと思います。

その微妙な違いのある感情が全て「自分のこれまでの人生/これからの人生」にあるとは限らなくて、

自分だったら、本の中でしか巡り会えない感情もあるんじゃないかなと思うんです。

人生は一度きり。あみだくじのように、ルートや分岐点はたくさんあっても通れるのは1本だけ。

自分が2つに別れて同時並行で別々のことを選択して実行することはできない。

だからこそ、自分の人生以外の、多くの人生を取り入れるために、人は本を読むんじゃないかなあって。

本を読むことで、人は自分以外の人生も歩むことができるんじゃないかって。私は思います。

(もちろん、映画、漫画、アニメ、演劇なども同じ。)

みなさんは、何故、人間は本を読むのだと思いますか?

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