「生き方の指針」である大好きな祖母のこと。
- ひろかわ
- 2017年6月25日
- 読了時間: 3分

梅雨入りというのに、夏を思わせるくらいの快晴。
そんな日に大好きな大好きな祖母が旅立ってしまいました。
もう長くないと言われていたので、どこかで覚悟していたつもりだったけど、そう、うまくはいかないものです。 その日は休みで、偶然にも家族や親戚が予定を合わせたわけでもなく夕方祖母の病院に行く予定でした。
ある程度の年になってから迎えた葬儀。 段取りや細かな決め事、方法を学び、主体で動くことも多かった数日間。 祖母との別れを惜しむ時間もないまま、あっという間に過ぎてしまい、ようやくゆっくり、ゆっくり考えられる時間が増えてきました。
葬儀の時もいろんな方から「いつも私を連れて歩いてたもんね」と言わるくらい、小さい頃から私を連れて歩いてくれていた祖母。
庭にあるたくさんの花は、祖母が花言葉から選んで育てた花ばかりで、見頃になると花言葉と一緒に教えてくれました。 私が好きになったガーベラも祖母の影響。特に好きなオレンジの花言葉は「我慢強さ」。 色んなことを知っている祖母が、私にいつもオレンジ色のガーベラをプレゼントしてくれました。
「いつか自分が亡くなったとき、娘や孫に残せるものを」 という思いから、祖母は毎年誕生日になるとジュエリーを買っていて、それを1年間大切に身に着けていました。
「自分を守ってくれる、お守りみたいなものよ」 と言っていたのを聞いてから毎年、私も誕生日にはなにか一つジュエリーを買おうと決めています。
他にも、着物や浴衣の仕立て、見ても美しい料理と器の選び方や盛り付け方。 今の私の生き方の指針は、いつも祖母でした。
改めて、大きな大きな存在だったな、と思います。
そんな祖母の孫として生まれてこれて、良かったなと思えた数日間はこれからの自分にとっても大事なことでした。
大切な人の死と向き合う度、あらためて生と死について考えます。
自分の寿命もわからないし、ある日突然やってくる。
「悔いのないように生きよう」と世間では言われているけど、それが出来ている人はどれくらいいるんだろう?
今日が最後かもしれない、と思いながら1日を真剣に生きてる人ってどれくらいいるんでしょう。
ついつい、明日があるから、と思ってしまいます。
そういう意味では私は「生きる事に執着」はしていないのかもしれません。
でも「全力で毎日を生きているから、後悔がない」ということとは違う。
その理由は自分の未来に希望を見いだせてないからかな。
長く生きることの恐怖というか、このまま歳をとっていったらどうなるんだろう?と不安になるというか。
やってみたいこともあるけど、その先が見えてこないというか。
昔、祖母に「目先のことだけを見ずに、その向こうも見なさい」と言われたことがありました。
「大切なのはちょっと先にあるものだから、そのために頑張りなさい」と言っていた祖母の言葉を思い出して、しっかり先を見据えて行動することが、怖がっている将来に希望見つけられる近道かな。と思いました。
いつか、自分がまた迷いそうになったとき、今思う祖母のことを忘れずに生きていきたいな、と。
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