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今月の1冊-2月編-


もう雪も降らないだろう。と思っていた矢先、新潟はまた雪が降り、あっという間に雪景色に変わってしまいました。

気が付くと3月。今の仕事に転職してから1年が経ちました。

自分が想像していた以上に濃い1年間を過ごし、得るものの多い時間でした。

また1年、頑張りたいと思います。

さて、3月に入ってしまいましたが2月の本を紹介します。

今月の本は『リューンノールの庭』です。

主人公の女の子(未散)が好きな作家からある日突然招待状が届き、その作家が一度も会ったことのない自分の叔母だったと明かされるところから物語が始まり、中学1年生の夏に叔母の家で起こる不思議な出来事を描いた物語です。

この本、中学生のときに図書館で1回だけ読んだのですが、ふと高校生くらいになって「また読みたいな」と思ったことがあるんです。

そのときは題名も登場人物の名前も全然覚えていなくて、覚えていたのは「叔母がたぶん魔女」「DDっていうロボットのドラゴンがでてくる」「表紙がキレイ」だけ。

いくら検索しても「魔女」と「ドラゴン」がでてくる物語が多いので見つけられませんでした。

それでも頭の片隅になんとなくこの本のことを覚えていて、社会人になってからまたふと検索したときに

これだーーーーーーーーーーーー!!!!!

って見つけたんです!そしたらなんと、シリーズ本が2冊も出ていたので、迷わず3冊買いました。

この本は児童文学なので、ファンタジー要素も強いですが、『西の魔女が死んだ』を思わせるようなリアルに感じる部分もあって、その世界観が印象的だったんだろうなぁと読み返して感じました。

叔母が「知識は力なの」というように、未散は叔母から学ぶ知識を知恵に変えて、いろんな困難を乗り越えていきます。「知識をただ知識としか見られない人間には、大いなる力の継承者としての資格はないの」という言葉が続くのですが、古い知恵と温めて新しいものに変えていくことは今でも大事なことだなぁと思います。

この叔母は「こどもは嫌い」とはっきりいってしまうくらい、未散に対しても冷たいのですが、その祖母が未散へ問いかける言葉におとなになった今でもはっとさせられることもあります。

リューンノールの庭と合わせて、フェアリースノーの夢、ブルーローズの庭をぜひ読んでみてください。

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